おはようございます。
街コンデビューによって、新たな出会いの連続に刺激的な日々を送るサチコの物語。
これからも、どんどん続けていきますので、よろしくお願いします!
第17話
私とユキさん、証券マンの竹野内豊風イケメン中川さんと、三浦翔平風の子犬系イケメン宮田さんの4人で、私達はBARに行くことに。
「ここのBAR、時にはスポーツバーにもなるし、街コンや出会い系バーになる時もあるみたいで、色々イベント用に使用されてる事もあるんだけどね。」
「普段は、普通にオシャレでお酒の美味しいお店なんだよね。」
中川さんは、そういってアイスブルーカラーのオシャレなカクテルをクイッと飲んだ。
中川さん、横文字の少し難しそうな名前のカクテルを注文してたなぁ。
私、カクテルの名前とか全然わからないんだけど・・。
思い起こせば、オシャレなお酒が飲めるお店なんて、殆ど行くことが無かったっけ。
お店の作りは、少し薄暗くてヨーロピアン調の造り。いかにも高そうな雰囲気のお店だった。
だけど、メニュー見てビックリ。以外と、お値打ちで飲めるお店なのね・・。
お店の中には、煌びやかでオシャレした女性や、スーツの似合うイケメン達が沢山いた。
本当に、ここは日本なの?
私の家の近くに、こんなオシャレなお店があるの?
私が不思議そうにキョロキョロしてると、
「俺、実は証券マンやる前さ。街コンのスタッフのバイトしてたんだよね。」
「ここのお店も、僕がスタッフやってた時使ってたことあって。リーズナブルで、本当に料理も美味しくて気に入ってたんだ。
経験を積んで接客業を磨けるようになったらいいなと思っててさ。営業マンや、窓口業務みたいな仕事につきたかったし。」
「あの頃は、商店街貸し切るタイプの街コンばかりだったから、人数も凄い規模だったしね。
人を呼ぶのも、仕切るのも大変だったよ。
本当に無我夢中で大変だったけど、楽しかったなぁ。今、その経験が凄く仕事に生きてると思う。」
「ふと、バイトも辞めて大学卒業して、こうして仕事に勤めだしてから。
こんどは、自分が参加してみたいって思ったんだよね。
なんか、今日参加してたらさ。ふと、バイト時代の頃思い出して懐かしくてさ・・。」
中川さんは、遠くをみてぼんやり呟いた。
「でも、中川さん。かっこいいこと言ってますけど・・。本当は、今日ガチで彼女探しに来てましたよね・・。」
と、宮田さんの呟きに、
「ま、まあね・・」と小声で囁いていた。
そんな2人の光景がなんだか可愛いなと思ってしまった、私とユキさんなのであった。
つづく