おはようございます。
街コン初参加からちょくちょく通い始めたサチコ。
今回はちょっと変わった街コン「肉バルコンデビュー」をします!
第14話
肉バルコンと聞いて、てっきり質の悪い肉が積んだ状態で出てくるのだろうと期待せずにいた私。
しかし、テーブルに運ばれてくるお肉やハムはどれも凄く良質なものだし、
普通に食べに行けば結構値段しそうな内容だった。
「ね?お値打ちでしょう?」
「これが食べられるだけでも、肉バルコンに行く価値あるのよね!」
「こんな事は、独身時代しか出来ないんだから!
めいっぱい楽しみましょう!」
と、ユキさんは目をキラキラさせた。
ユキさんは、実はバツイチで、その過去に少し引け目を感じているのかもしれない。
ユキさんは何も語らないけど、もしかしたら本当は子供がいるのではないかと思った事がある。
携帯の待ち受け画面に、小さな女の子の写真が見えたからだ。
しかし、今1人暮らしという事は何らかの理由で引き離されているのかもしれない。
それでも、今を精一杯明るく楽しく生きようとしているユキさん。
34歳だけど、ずっと私よりパワフルでキラキラしていた。
某化粧品会社で、契約社員として働いているユキさんは「いつ、自分が切られるかわからない」という境遇だった。
年齢も。条件も。仕事も。境遇も。
私なんかより、ずっと崖っぶちのはずだ。
それでも、こうして楽しみを少しでも見つけて精一杯エンジョイしようとしてる。
ユキさんの所には、いつも男女関係なく人が集まってくる。
私は、ユキさんを見て思うのだ。
ほんの少し失恋したからと、メソメソしてる場合じゃないし。ウジウジしてるのは、時間が勿体無いんだって!
ユキさんと出会ったのも、元はと言えば1人で街コンに参加した事がキッカケだった。
男性だけではなく、刺激のある同性との出会いも街コンは与えてくれたんだ・・。
つづく