こんにちは。
リアル体験談をベースに作られた、「セミノンフィクション」連載小説の第2話、引き続き書いていきますね。
第2話
生まれて初めて街コンに行くことを決意した私。しかし、何を持っていけばいいかもわからないしどんな服を着ていけばいいかもわからない。
いつも、ジーパンにトレーナーといった動きやすい格好でサトルとデートし続けた5年間。
服のカラーは、グレーやブラックが多め。
思い起こせば、アウトドアサークルで知り合った関係だから良かったのかもしれないけど、こんな格好でイベントパーティーに行くのは少し気が引けちゃう。
人生で初めてファッション雑誌を買いにコンビニへ行く。どんな雑誌を買えばいいかわからなくて、インターネットで調べてみる。
男ウケには、キャンキャン系がいいと書いてあったのですぐさまキャンキャンを購入。
パステルカラーのトップスや、ふわふわしたシフォン素材の服。今まで着たこともないような、お姉系の服やワンピース特集・・。
メイクアップの仕方やヘアスタイル特集なども組まれていたけど私に出来るかどうかも不安だった。
今まで黒いアイラインで目の縁をぐるっと囲み、つけまつ毛は欠かさないメイクだったけど、実は男性ウケ悪かったんだ・・。
アイメイクは、ガッツリよりもふんわりさせた方が優しい印象を与えるし男性ウケもいいのね・・。
茶色系のグラデーションが出来るアイシャドウ。ピンクのチーク。焦げ茶のアイライナー。
コーラルピンクのリップは、ちょっと奮発してエスティローダーの婚活リップ。
少し高かったけど、これをつけると出会い運が上がると聞いてすぐに買っちゃった。
すぐさまドラッグストアで購入し、鏡に向かってメイクの練習を始めた。
また、パステルカラーのトップスやスカートも雑誌の真似してそのまま買っちゃった。
私にとって、ファッション雑誌はどのページもキラキラして見えた。
髪の毛も今まで黒髪パッツン前髪だったけど、ピンクブラウンにカラーリングさせ、ゆるふわパーマをあてた。
この方が男ウケがいいって、雑誌に書いてあったからだ。
とにかく思う存分変身して、新たな出会いの一歩を踏むんだ。もう、サトルの事なんて忘れてやるんだ。
街コンデビューまで、あと二週間。
ドキドキしてきちゃった。
つづく