おはようございます。
いよいよサチコに、春が来るのか?
二人の男が登場し、どんどんストーリー展開していきますので、よろしくお願いします!
第10話
山田さんと、安藤さんとの同時進行でのメールのやり取りが始まった。
山田さんも、安藤さんも一緒に街コンに来ていたほどだし友人同士だよね?
こんな事してたら、すぐにバレてしまって全部オジャンになっちゃうんじゃないかしら・・。
でも、男性は競争率の高い女性ほど燃えるっていうし・・。
そんな不安を抱きつつ山田さんとご飯を食べに行く私。山田さんは、高価なフレンチをご馳走してくれた。
しかし、会計時にクーポンサイトを検索しているのが気になった。
クーポンサイト見る位なら、最初からこんな店連れて来なきゃいいのにって思ってしまった。
だけど、
「ここは僕が払うから」
と全額ご馳走してくれたし文句言えないよね。
クーポンサイトを活用してるって事は、もしかしたら結婚したら経済観念がしっかりしてるのかもしれない。
よし、そうだ!どんな出来事もプラスに受け取るように考えよう!
「本当に、今日は来てくれてありがとう。楽しかったよ。」
「それにしても、2万五千円のコースが半額で食べられるなんて、本当にお得だよね。
クーポンだけじゃなく、株主優待券も使えたから、本当にお得だったよ。」
「有効期限も近づいてたし、早く使わなきゃって思ってたから、本当に良かったよ!」
「またこういう美味しい店に、サチコちゃんと一緒にこれたらいいね!」
ん?まてよ?
さっきから、クーポンとか株主優待券とか・・。
お得情報の連発ばっかりで、本当に私とご飯行きたかったの?
株主優待券の有効期限までに、券が使えれば私じゃなくて良かったんじゃないの?
さっきから、私たちのトークの内容よりもクーポンやお得情報の話しかしてない気がするんだけど。
最初のデートから、あからさまに割引チケット使われちゃうと、やっぱり少しテンションが下がっちゃう。
「好きな人のために、頑張って奮発した」
感が、女の子は嬉しいんじゃないだろうか?
そんな時、安藤さんから「サチコさん、今なにしてるかな?」とメールが来た。
安藤さんとは、ラーメン食べに行く約束してる。
彼からご馳走なんて、おそらく期待しちゃいけないってわかってるけど・・。
つづく