こんにちは。
街コン体験談をベースに作られた連載物語、いつもご愛読ありがとうございます。
これから街コンに参加したいと考え中の方は、是非参考にして頂けると嬉しいです。
また、既に街コン三昧の方は共感する部分も沢山あるかも?
これからも、よろしくお願いします!
では、第6話スタートです!
第6話
スタッフの掛け声と共に、私の席の前に他の男性が座る。
さっきのジャニーズ系男子とはうって変わって、今度はひょうきんそうな雰囲気。
オリエンタルラジオの藤森慎吾にちょっと似た感じかな?
決してイケメンという訳ではないけど、なんとなくモテそうな感じ。
「どうも、こんちわーっす!加瀬っていいまぁーす!よろしくぅー!」
と、勢いよく言ってニコッと笑う。クシャッと笑うと、白くて綺麗な歯が覗く。
「僕はねぇー、○○町から来たんだけどぉー。仕事は車関係で営業やってまぁーす。
年収は800万で、まぁそこそこ貰ってる方かなって思うんだけどぉー。
弟は、公務員でやっぱ安定してるっていうかさぁー。
なんつーの?やっぱり、羨ましいよねぇー。うちは、民間だから業績によって変わるしさぁー。
で、今日はツレと来てぇー(以下省略)」
この人。さっきから、こっちが何の話を振らなくてもずっと喋り続けてる・・。
多分。悪気ないけど、人の話を聞くタイプじゃないのかも。
友達にするには、楽しいかもしれないけど彼氏にするには面倒くさいタイプね。
それに、話し方がちょっとチャラチャラしてて調子良さそうだし・・。
顔やノリは嫌いじゃないんだけどなぁ。惜しい!
だけど、こうやって色々な人と短時間で会って話すのって面白い。
色々人間観察も出来るし、自分にはどんな人がよくて、どんな人が悪いのかがわかってくるような気がする・・。
ユキさんが、
「あの人、いつも色んなイベントに来ては名刺配ってるのよね。
結構ああ見えて、あの人理想高いのよね。
やっぱり年収もいいから、それをウリにしてる所もあるんだけど。自分に見合った人じゃないと納得しないタイプみたい。」
と隣でボソッとと教えてくれた。
「実は、私あの人と一度デートしたことあるのよね。
以外とチャラチャラしてそうに見えて二人で会うと硬派で静かなのよ。
人は、見かけや第一印象だけじゃわからないもんよ。」
と言って、少し切なそうな顔をした。
もしかして、ユキさん。
田中さんの事好きだったのかな・・。
つづく