おはようございます。
いよいよサチコが、肉バルデビュー。
新しい出会いの先に、以前街コンで出会って連絡のやり取りをしている、安藤さんからメールが。
さあ、どうなる?
続きも、こうご期待下さい!
第16話
「どうしたの?さっきから携帯いじってるけど?」
と、宮田君から不思議そうに言われてドキッとする。
「あ、ご、ごめんなさい!ちょっと友達がすぐに電話欲しいって言ってるので、ちょっと席、ぬ、抜けます!」
肉バルコンを抜け出し、トイレに駆け込み安藤さんに連絡する。
安藤さんの、
「声が聞きたくなった」
の一言が、やはり嬉しいのかな。私も、声が聞きたくなっちゃった。
「サチコちゃん、そこ何処なの?声がこもってない?地下鉄のホームとか?」
安藤さんにも、不思議そうに言われる。
「い、いや。ちょっと今日は休日出勤してて。ごめんね、ここトイレなの。」
さっきから、私嘘ばかりついてる。
正直、いくらユキさんに誘われて軽い気持ちで肉バルコンにいったからって、そんな事は安藤さんに言えないし。
私、こんな事ばっかしてていいのかな。少し自己嫌悪になってた。
「ごめんね、忙しい中電話してくれて。ありがとう。」
「忙しい所邪魔して悪かった。また、連絡するよ。」
と、優しい安藤さんの言葉に癒された。
私、肉バルコン参加してる場合じゃないのかな?今から安藤さんに会いに行くべき?
でも・・。
迷っている間に、電話は切れてしまった。
思った事を、そのまま素直に話せたなら。
「会いたい」と、正直に言えたなら。
どんなに楽だっただろうか。
私が、肉バルコンの会場に戻るとユキさんが
「なにやってんの!?」
「トイレからなかなか帰って来ないから酒でも飲みすぎて吐いたのかと思ったわよ。早く、二次会行くよ!」
と、強引に私の手を引っ張った。
つづく