おはようございます。
「婚活で出会った女たち」シリーズ、今回も続けていきます。
第2話「賞味期限切れの女。アユミの場合」

Young woman with hands behind head in sunlight
42歳のアユミは、仕事帰りや休日は婚活パーティーをハシゴする毎日だ。
「42歳には見えないですよね。お若くみえますー!」と言われる事が、アユミにとっての最大のスティタス。
しかし、いざ婚活の場にいけば見た目年齢よりも実年齢の現実が突きつけられる。
「もっと、早く婚活していればこんな事にならなかったのに。」と、後悔した数は一体何回あっただろうか。
しかし、30代半ば頃までずっと男性から声のかけられる事の多かったアユミには40過ぎるまで危機感など無かったのだ。
40過ぎると、一気に声がかからなくなる。また、婚活パーティーも「40代限定パーティー」など、年齢制限のあるパーティーしか行けなくなってゆく。
おまけに、40代限定パーティーのバツイチ男性率のシェア率の高いことといったら・・。バツイチが悪いわけではないが、アユミはまだお互い初婚同士の結婚を望んでいた。
40過ぎて結婚し。さんざん選り好みした挙句「結局、バツイチ男性しか無理だったんだ」と周囲に思われるのが嫌なのだ。
私がアユミに出会ったのは、とある婚活パーティーでの事だった。
永作博美似の、愛らしい人だったが言葉の節々にプライドの高さが垣間見れた。
アユミが実際に遊ぶ男性は、結局いつも年下。
しかし、土日に会ってくれないなどの制約つきの男ばかりだった。おそらく家庭持ちの男性なのかもしれない。
「また一緒に婚活行きましょう」と誘ったが、苦笑いされてしまった。
おそらく自分より年下の女といくよりは、自分一人でパーティー行った方がマシなのだろう。
結婚できない女性の特徴に、「つまらないプライドにこだわる」人が多いことが挙げられる。周囲からすればどうでもいい事だが、彼女たちにとっては、それが何よりも大切なのだ。
年は、とっくのとうに結婚適齢期を越えている。しかし、恋の現役ではいつまでもいたい。
その想いが続く日まで、アユミは婚活を続けるのかもしれない・・・。