おはようございます。
いつも、サチコの物語を読んで頂きありがとうございます。
私の街コン実体験も参考にしている箇所も沢山ありますので、よりリアリティを追求したストーリーとなっています。それでは、続きも宜しくお願いいたします!
第18話
「今日は楽しかったよ。ありがとう。また、是非みんなで飲みたいね!」
と、中川さんは私たちに会釈してその場を立ち去っていった。
「ちょっとトイレ」
と言って席を立った間に会計を済ませていた中川さん。
さすが、出来る感じの男はやる事も違う・・。
ユキさん曰く、
「二次会も、席が横並びのお店をチョイスするし、会計も慣れてる。いい男だし、相当慣れてる感じがするわ・・。」
と、ボソッと言った。
しかし、その隣で宮田さんが
「い、いや。違うんですよ。」
「実は、ああ見えて必死で恋愛マニュアル本とか買って読んでたんですよ・・。
やっぱり、あの見た目と話し口調だと、どうしても遊んでそうに見えるみたいで。
女の人と話しても、つい営業トークみたいに流暢に話しちゃう。
意外と、そんなにモテないんですよね、中川さんって。」
と、慌ててすかさずフォロー。
「だけど、私。中川さんの左手薬指の指輪焼けを見つけちゃった。既婚者じゃないの?」
と聞いた。
すると、
「い、いや・・。違うんですよ・・中川さん、実はバツイチなんです・・。」
「それも、つい半年前位・・。」
と、小声で宮田さんが暴露。
「あら、バツイチなの。じゃ、私と一緒ね。」
と言ってケタケタ笑うユキさん。
「えっ?!ユキさんもなんですかっ!そんな風に全然見えないんですけどっ!」
と、目を丸くする宮田さん。
私は思う。
みんな、それぞれ色んな事情を抱えて生きているんだ。
その中でも、少しずつ自分なりに幸せを見つけようって歩んでいるのだ。
一歩ずつ。一歩ずつ。
私にとって、出会いの場は刺激の連続だった。
色んな人と出会い、それぞれの人生のページを垣間見る事によって、改めて考えさせられる事が沢山ある。
街コンは、ただいい男と出会う事だけが全てじゃないんだなぁ。
本当に、出会いって勉強になる!
つづく